インフルエンザに感染!?風邪ウィルスの症状の違いや見分け方と対策

空気が乾燥するこの季節、お肌の手入れを入念にと思う方もおられるでしょう。

でも、この時期、一番気をつけて欲しいのが、インフルエンザウィルス。

特に12月~4月初めまでがインフルエンザウィルスの流行期間と言われています。

風邪の症状と思い、ちょっと我慢していたら治ると思っても、インフルエンザに感染したら・・・

念のため、病院に行って、インフルエンザではないというお墨付きをもらうのもありと思います。

でも、病院代がかかるし、寝てて治る程度の風邪なら、行かない方がいいと考える方もおられます。

妻は、「風邪をひいても、絶対病院に行かない。」と断言しています。

医療費が無料ならまだしも、大人は3割負担でも結構大きな病院代が必要ですから。

子供やお年を召された親御さんならすぐに病院に連れて行くと思っても、自分のこととなるとついついそのように考えてしまうこともあります。

インフルエンザと風邪の症状の違いとは何なのでしょう?
インフルエンザと風邪の見分け方はどこなのでしょう?
インフルエンザや風邪の対策は何をしたらいいのでしょう?

今回はこれらについて、元インフルエンザ患者の私が情報提供していきます。

インフルエンザと風邪の症状や違いはここ

インフルエンザの症状

・冬場(12月~4月初め)に多く見られる
・潜伏期間が1~3日
・急激な発熱(40℃を超えることもあります)
・関節や筋肉が痛み出す(ふしぶしが痛いと言われます)
・だるさ、倦怠感、食欲不振などが起きる(しんどくて食べられません)
・合併症を起こすことがあります
・頭痛や咳、のどの痛み、鼻水も起きます
・7~10日は完治するまでかかります

以下、詳しく見ていきます。

冬場(12月~4月初め)に多く見られる

インフルエンザウィルスが活動しやすい環境があります。
それが、気温が20度以下、湿度が20%以下です。
乾燥していて寒い時期、それがちょうどあてはまるのが冬です。
だから、冬場にインフルエンザが流行するのです。

潜伏期間が1~3日

インフルエンザにかかったら、比較的早く、本格的に発症することが多いです。
インフルエンザはとても感染力が強いウィルスです。
日本だけでなく、外国でもインフルエンザが流行することもあります。
世界的に大流行することをパンデミックと言いますが、過去にインフルエンザパンでミックが起きています。

それほど、強くて一気に増殖するウィルスなのです。

急激な発熱

まれに、インフルエンザ特有の症状が出ない人もいますが、ほとんどの人が出ます。
その代表格が発熱です。
「風邪かな?」と思うような、のどの痛みや頭痛などがなく、いきなり38度の高熱まで上がったりします。
場合によっては、40℃を超えることもあります。
体に入ってきたウィルスを抗体が戦っている、それが発熱と言われています。
なお、抗体がウィルスをやっつけた証として出てくるのが痰です。

H4関節や筋肉が痛み出す
「ふしぶしが痛い」と聞いたことはありませんか?
ヒジなどの関節を動かそうにも、硬くて動かしにくい気がする、動かしたら痛い、という症状です。
また、何も運動をしていないのに、なぜか筋肉痛を感じることもあります。

だるさ、倦怠感、食欲不振などが起きる

また、かなりだるさを感じます。
寝る以外何もしたくない、そんな気持ちになるくらい、強烈な倦怠感です。
よく食欲不振になると言いますが、座ってるのもしんどいのです。
立って歩くなんて論外です。
それくらいの倦怠感です。
更に、吐き気もあります。
そんな時に、何かを食べたいと思えないですよね。
それが急激に来るのがインフルエンザです。

合併症を起こすことがあります

インフルエンザにとって、最も怖いのが合併症です。
特に怖いのが、肺炎、脳炎、脳症です。

インフルエンザウィルスが肺炎を起こすことはあまりありません。
弱った体に肺炎を起こす菌が入ってきて、発症するケースが多いです。

インフルエンザから肺炎になったら、かなり重篤化することも考えられます。

肺炎で亡くなる方もたくさんおられます。
特に65歳以上の方は注意していただきたいです。

一方、脳炎、脳症は乳幼児に多いと言われています。
脳炎、脳症の怖いところは、後遺症が残るかもしれないことです。
脳は人間の生命活動を司る重要な器官です。
そこにダメージがあると、日常生活に支障をきたすことが出てくるかもしれません。

65歳は今ではまだまだ若い世代、乳幼児はこれから世の中を担う世代です。
早期発見・早期治療。
これがすべての病気に共通する重要事項です。

7~10日は完治するまでかかります

大人でしたら、3~4日でかなり良くなってきます。
熱も下がり、一時のだるさもかなり軽減されてきています。
「明日から会社に行ける!」
ちょっと待ってください。
それは薬などで良くなっていますが、完治したとは言い切れません。
体内にウィルスが残っているかもしれないからです。
その状態で外出したり、会社に行くと、インフルエンザが再発したり、ウィルスを撒き散らすことにつながります。

学校や職場ではインフルエンザにかかったら、数日間は出てきてはいけないと決まっている所もあります。

最低7~10日はどれだけ体調が良くなったと感じても、家でおとなしくしておくのが無難です。

風邪の症状

風邪の症状は、人生で一度はかかったことがあると思いますので、わかるかと存じますが・・・

・風邪は1種類ではない
・せきや鼻水、鼻づまり、頭痛などが起きる
・熱は37~38度で収まることが多い
・長くても1週間で治まることが多い

風邪は1種類ではない

一口に風邪といっても、原因となる菌は200種類ほどあると言われています。
お医者さんに聞いたのですが、「主だった症状がなければ、風邪と診断することが多い。」とのことです。
つまり、積極的に風邪と診断するよりも、消去法で風邪と診断することが多いということです。
たしかに、200種類の原因があり、それぞれ似ているところもあるので、積極的に風邪と判断するのは難しいかもしれません。

風邪に対しても、一度かかると、体内に免疫が出来ます。
だから、その原因菌で風邪を引くことは、理論上ないです。
ただ、200種類もあるので、違う菌に感染したら、風邪を引いてしまうのです。

せきや鼻水、鼻づまり、頭痛などが起きる

せきはノドのばい菌を外に出す反射的行動、鼻づまりや痰もばい菌を外に出す体の働きによるものです。
人の防衛反応を最大限高めるため、栄養補給と休息は欠かせませんね。

熱は37~38度で収まることが多い

40℃を超える熱が出ることもありますが、ほとんどは微熱で収まります。
微熱程度でしたら、解熱剤は避けてください。
熱は体の防衛反応です。
抗体がばい菌と戦っている、それがヒートアップしたから熱が出るのです。
熱を無理やり下げたら、抗体が働かなくなることもあるようです。
風邪を引いたら寝る、これくらいで十分かもしれませんね。

長くても1週間で治まることが多い

去年の年末年始で2週間風邪を引いた私が言うのも何ですが・・・
経験則上、ほとんどの風邪は7日以内に治ります。
症状があまりにもキツくなければ、1週間くらい様子を見るのも悪くはありません。

インフルエンザと風邪の見分け方はここに注目

一気に高熱が出たかどうかが判断材料になります。
風邪ってじわりじわりひどくなるイメージじゃないですか。
でも、インフルエンザは待ったなしで一気に来ます。
1日目、「節々が痛いな・・」
2日目、「あかん、ダルくて、めっちゃ熱が出てる・・・」
こんなイメージです。
踏ん張りが利かないほどしんどい、熱が一気に出る、そうなったら、風邪ではなくインフルエンザを疑ってみてください。

「症状が急激か緩やかか」

普段から、家族などの体調を把握するのも、大事なことですね。

意外!これはインフルエンザ予防に意味がない!?

風邪の予防として挙げられるのが、手洗い、うがいですよね。
手についたウィルスを洗い流して、清潔にしましょうというのが手洗いです。
また、口やノドの中に入ったウィルスを外に出してしまいましょうというのがうがいです。
風邪の予防としてはこれをしておくのがよろしいかと思います。

では、インフルエンザの予防ではどうでしょう。
実は、うがいはあまり意味がないと考えられています。
事実、厚生労働省のインフルエンザ予防対策のHPには、効果的な予防方法の中にうがいは入っていません。
おそらく、インフルエンザウィルスが体内に入った時の動きや速さなどが関係していると思われます。

インフルエンザにうがいは効果がないかもしれない、今までの常識って何なのでしょう・・・

インフルエンザの対策

インフルエンザワクチンを受ける

ワクチンの中には、かなり弱ったインフルエンザウィルスが含まれています。
それをあなたの体にある免疫機能がやっつけます。
すると、次にインフルエンザウィルスが体内に入ってきても、免疫が働くので、症状が出ないということです。
たまに、「ワクチンはインフルエンザの型が違うと全く効かないから意味がない」という人もいます。
そこで、僕の妻の兄が内科医なので、そのことを聞いてみました。
すると、
「かなり研究しているから、ワクチンが外れることはまずない。」と言ってました。
かなりのサンプル数を集めて、そこから予測するので、ほぼ間違いないと思ってよい、とのことです。

加湿

インフルエンザは冬に流行するイメージですよね。
でも、実は、夏にもインフルエンザウィルスはいます。
それでも、インフルエンザにかかる人が少ないのは湿度が高いからです。
家の中には必ず加湿器を設置してください。
それをずっと回しっ放しにしておいてください。
それだけで、だいぶインフルエンザにかかるリスクが抑えられます。

私が働いている整骨院では、加湿器を4台、フル稼動させています。
患者さんやスタッフの健康を考えた設備ですね。

風邪の対策

インフルエンザの対策と似ていますが、風邪は年中ひく可能性があります。
そこで、風邪対策として効果的なことを挙げておきます。

休養。

疲れやストレスが溜まっていたら、体が弱っています。
体が弱いと免疫機能も低下しています。
疲れていると感じたら、早く寝ることを心がけてください。

ビタミンCを摂る

ビタミンCは風邪の予防に効果的な栄養素です。
果物に多く含まれています。
みかんを冬場は多く食べると思いますが、これも十分風邪予防になっているのですね。

まとめ

私はインフルエンザにかかったことがあります。
最初は背中がゾクゾクする、喉が痛い、熱がある、くらいでした。
友達と遊ぶ約束があったので、しんどいと思いながらも、出かけました。
当時は高校1年生だったので、体も若くて元気でしたから。
でも、3日後、40℃近い高熱が出て、病院に行くことに。
その時、インフルエンザと診断されました。
すごくしんどかった、それだけを覚えています。

なお、このインフルエンザにかかった日が、1995年1月17日、あの阪神淡路大震災が起きた日。
大阪に住んでいたので、家が恐ろしいほど揺れたのを覚えています。
病院も揺れるし、熱もあるしで、かなりヘビーでした。

追記

本日、2017年12月24日、世がクリスマスイブで盛り上がっている中、
突然の高熱に見舞われています。
前日飲み過ぎたから、二日酔いかなと思っていたら・・・

寒気が止まらなくて、熱が出てきた・・・

昼間に熱を計ったら、37度くらいでしたが、
今は38度まで上がっています。

急激な高熱、寒気、首や腰が痛いのはインフルエンザの症状、
でも、喉が痛い、食欲旺盛、基本的に元気なのは風邪の症状。

判断が難しいこともありますが、
おそらく風邪ということにして、
今日は早く寝ることにします。