捻挫

運動や仕事で捻挫(ねんざ)をすることがあります。

一般にケガをしたら、RICE処置をすぐに行います。

RICE処置とは、

  • Rest(安静)
  • Ice(アイス)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)

のことです。

捻挫は圧迫以外を行うようにしましょう。

 

さて、次の日からの捻挫の治療ですが、正しい方法があります。

一般的には安静にするように言われていますが、実はそうでもないのです。

これは手首でも足首でも同じです。

正しい捻挫の治療方法とは何なのでしょう?

ドクターも取り入れている、トレーナーの最新メソッドをお伝えします。

捻挫は安静にするよりも○○○

軽度の捻挫は安静にするよりも動かすのが、最新の動向です。

 

とあるドクターは「重度の捻挫であっても、次の日からリハビリを始めます。」と言ってました。

重度の捻挫

 

捻挫は腫れや痛みが引くまで安静にするように言われてきたと思います。

 

私もアメリカのトレーナーの資格を持っているのでわかりますが、軽度の捻挫なら次の日からその患部を動かします。

重度であっても、軽いリハビリは早い段階から始めてもらいます。

これには理由があるのです。

 

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安静にするよりも良い理由

筋肉が痩せる

安静にするということは、筋肉を使わないことになります。

 

特に30代を過ぎると、サルコペニアという、加齢による筋肉の衰えが始まります。

普段の生活をしていても筋肉が細くなっていくのに、安静にしていたら更に痩せていきます。

その結果、日常生活にも支障が出てしまうことも考えられるのです。

 

骨にも影響が・・・

更に、骨にも影響を及ぼします。

骨

あまり知られていませんが、骨を強くするには、カルシウムを摂るだけでは不十分で、骨の長軸方向に刺激を入れる必要があるのです。

 

文字で見ると難しいかもしれませんが、例えば、「歩く」ことで刺激が入ります。

なわとびも然りです。

 

この刺激を入れるためには、安静にするよりも積極的に動かした方がいいのです。

 

最新の研究でわかった、動かすことで得られる意外なモノ

実は筋肉は「筋肉ホルモン」、骨には「骨ホルモン」が分泌されていることが最近の研究で判明しました。

この筋肉ホルモンが、筋肉の修復に不可欠なのです。

 

ホルモン

 

一般的に、ホルモンは下垂体や甲状腺、腎臓などの内臓から分泌されていると言われています。

でも、筋肉や骨からもホルモンが出ていることがわかりました。

 

筋肉ホルモンや骨ホルモンは刺激を入れる、使うことで分泌されます。

 

先ほどのドクターは、入院患者が手術した次の日からリハビリをすると言っていますが、この筋肉や骨のホルモンの分泌を促して、より早く治すことを目指しています。

実際に、回復の度合いも期間も大幅に改善されたというデータも上がっていると言っていました。

 

更に、骨ホルモンは血糖値を下げるのではと言われています。

血糖値を下げるのは、すい臓から分泌されるインスリンです。

それが骨から出ているホルモンも一役買っているかもしれないのです。

 

もちろん、運動の度合いも考えなければなりません。

バスケットボールで足首を捻挫した、しかも、そこそこ重傷。

でも、次の日から全力で練習、というわけにもいきません。

 

ただ、歩くことはできます。

少なくても、安静にしているよりも遥かに良い結果が得られます。

 

ドクターやトレーナーとの相談は必要ですが、基本的に捻挫は「動かして治す」ことを考えていてもいいかと思っています。

 

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