沈黙の臓器と言われる肝臓。
なぜ、そう呼ばれるのかと言いますと、「かなり悪くならないと自覚症状が出ない」からです。
それだけ我慢強い臓器なのですが、悪いサインをなかなか出してもらえないので、気づいた時には重症化していることも多いです。
あなたの健康を守るために、あなたの肝臓を守るために、肝臓についての正しい知識をお伝えします。
肝臓はどこにある?
肝臓の場所がわからないという方がおられるので、解説します。
肝臓はここにあります↓
左右対称ではなく、あなたの体でいうと、右側に多くあります。
ちなみに、プロボクサーから聞いた話ですが、ボクサーは肝臓を狙ってパンチを打つようです。
でも、鍛えているから、クリーンヒットしなければ、ダメージを与えることはできません。
一般人はそこまで鍛えている人がいないので、もし絡まれたら、左膝で相手の右わき腹を狙ってください、とのことです・・・
肝臓が悪いときのサインは?
よく、「皮膚が黒いと肝臓が悪い」と言われます。
これは正しいですが、そこまでなる前に、様々な症状が現れます。
例えば、黄疸や倦怠感や食欲不振などです。
黄疸とは血液中のビリルビンの濃度が上がり、皮膚や粘膜に沈着した状態です。
ビリルビンは古くなった赤血球を破壊する時にできる黄色い色素。
血液から肝臓に運ばれて胆汁の成分になります。
黄色い色素が皮膚にどんどん付いていきますから、皮膚は当然黄色くなり、それが進行すると黒くなってしまいます。
これらの症状を病気と照らし合わせてみると・・・
例えば急性肝炎では鮮やかな黄色であったものが、胆管が詰まる閉塞性黄疸になると濃い黄色になりますし、肝硬変にまで進んでしまうと暗い色の黄色になります。
この暗い色の黄色を指して「顔が黒くなった」と言うケースもあるようです。
黄疸が出ることが体にとっての黄信号です。
この時点で、病院に行って、詳しい検査を受けてください。
他にも症状が出てきます。
例えば、かゆみです。
皮膚には目立った症状が出ていないのに、かゆみがある場合、肝炎や肝硬変の疑いがあります。
このかゆさは眠れないほど強烈なようで、不眠の原因にもなり、体が睡眠によるメンテナンスがされないまま次の日を迎えることになります。
睡眠は精神的な安定ももたらすとされているので、眠れなければ、体も心もボロボロになってしまいます。
湿疹でもアトピー性皮膚炎でも、乾燥肌でもなく、無性にかゆいと思ったら、医療機関に行ってください。
肝臓が悪くなる原因
肝臓が悪くなる=体に悪いことと思ってもらっても大丈夫です。
肝臓は解毒作用がある臓器です。
それを考えると、過度の飲酒は肝臓に大きな負担をかけることになります。
他にも、「食べ過ぎ」、「ストレス」、「運動不足」は肝臓の働きを阻害したり、肝臓の仕事を増やしてしまうことになります。
この中で防げるとしたら、食べすぎと運動不足でしょう。
食べ過ぎは自制したら何とかなりますし、運動不足はジムに通わなくても、歩くだけで十分です。
エレベーターを使わずに階段を上る、少し遠回りをして帰る、そのようなことから始めてください。
いきなりハードワークをこなすと、続きませんので・・・
肝臓に良い食べ物
これも基本的に体に良いものであれば、肝臓にも良いと思ってください。
野菜も肉も白ご飯もバランスよく食べるのが、体にとって一番ですから。
ちなみに、サプリメントを使っている方がおられると思いますが、サプリメントは食事での栄養が足りない分を補う、という意識で使ってください。
肝臓に良いサプリがあったとして、それをたくさん服用すると、特定の栄養素が体の中で突出してしまいます。
これでは逆効果です。
あくまで、バランスを心がけてください。
健康は生きていく中で最も大事な宝です。
肝臓に限らず、あなたの体を大切にするために、今一度健康について考えてみてくださいね!
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