10月5日のためしてガッテンで、色覚異常について取り上げられました。
最近モノが見えにくくなった、手前にあるモノがぼやけてしまう、など、視力低下や老眼を疑ってしまうことが多くあります。
その結果、老眼鏡やメガネやコンタクトレンズで視力を補おうとします。
しかし、その原因が色覚異常だったら?
最悪、命を落としかねない色覚異常。
そんな事態にならないように、色覚異常についてお伝えさせていただきます。
なぜ、色覚異常は起こるのか?
色覚異常は病気の一種、先天性のものだと思っておられるかもしれません。
もちろん先天的に持って生まれた方もおられます。
しかし、老化が原因で起こることがあります。
人は色を感じる細胞が3つあり、それぞれ赤を認識する「赤錐体」、緑を認識する「緑錐体」、青を認識する「青錐体」と呼ばれています。
そこで感じた色が脳に伝わり、色を感じることができるのです。
この3つの細胞のどれかが欠けていたり、十分に機能しなくなることが考えられます。
色は実はその色自身があるわけではなく、ある色を組み合わせることで認識することができます。
その色が3つあり“3原色”と言われています。
3原色は赤、緑、青なのです。
そして、3原色ですべての色が表現できます。
「3種類しか色を識別する細胞がないなんて、少ない」
と思われたかもしれませんが、これで十分なのですね!
上の図は三原色を重ねたイメージです。
例えば、赤と緑が重なっている箇所は黄色になっていますよね。
もし、赤を認識する力が弱くなってしまったとしたら、黄色が別の色に見えてしまうかもしれません。
それぞれがバランスよく働いて色を認識できるのですから、一つでも弱くなると、当然特定の色が認識しにくくなります。
色覚異常の程度にもよりますが、軽度であれば、そこまで不都合を感じることがないです。
人には個体差がありますので、同じ色を見ているとしても、厳密に言うと違うかもしれません。
ほとんどの場合、ちょっと色が認識しにくい、色の区別が苦手、ということです。
これが重度である場合、例えば、赤と緑が区別できないなどは、例えば、火が認識できません。
信号が何色かがわかりません。もし、赤色なのに、赤色と認識できずに飛び出してしまったら・・・
このようなことも考えられるのです。
ちなみに、降谷建志やゴッホも色覚異常かもとネットで書かれていますが、定かではありません。
もっと他の原因で色覚異常と思われる人もいます。
それが”共感覚”です。
共感覚とは、五感で感じたことが、別の感覚で表されるということです。
これは大なり小なり誰もがありまして、赤色の水に指を入れると温かく感じるというのも共感覚です。
この共感覚が発達しすぎると、正確な五感からの情報がわからないことがあります。
例えば、何かモノを見るだけで音が聞こえる、その結果、日常生活の音が全然聞こえない、という人もいます。
この共感覚が鋭い人は天才肌が多いです。
もしかしたら、共感覚者特有の感覚を一般の人とは違う表現をしたから、そう思われたのかもしれません。
「この色、なんか塩辛いな。。」
「この色くすぐったい!!」
こういうのが共感覚者の感じ方ですから。
ちなみに、共感覚を持つ方は天才の資質があるとも言われています。
どうやって、色覚異常かを調べるのか?
眼科に行って、詳しい検査をすればわかりますが、ここでは簡単な遊びで確認したいと思います。
下の図は何色あるでしょう?↓
ジーっと見て、よく数えてくださいね!
答えを発表します!
正解は
39色でした!
あなたは何色わかりましたでしょうか?
39色ともわかる方は全体の25%ほどで、女性に多いようです。
女性は色を識別する能力に長けている方が多いです。
テレビ番組で観たことがあるのですが、20マス全部に緑色を塗ります、その中で一つだけ微妙に薄い色があります、それはどれでしょう?というクイズがありました。
その結果が、わかった方が、男性はパラパラいてるくらいでしたが、女性はほとんどわかっていました。
これほどまでに差があるとは、正直驚きでした。
なお、先ほどのテストですが、20色以下しかわからなければ、一度眼科に行って、詳しい検査をした方が良いかもしれません。
最初に申し上げました、3種類の細胞のどれから弱っているか、欠けている可能性があるので。
大事なあなたの目ですから、今すぐに!
昔は色盲などという差別用語がありました。本当に嘆かわしいことです。
で、勝手なイメージで、世の中すべて白黒に見えるかのように想像する人もいました。
実際はそういうケースはほとんどありません。
先ほども申し上げた通り、少し何色かが見えにくいだけなのです。
ただ、先ほどのテストで、20色よりもっと少ない、10色くらいしかわからなければ、眼科に行ってください。
「今までこれで生きてきたから大丈夫。」
その気持ちもわかります。
でも、この先ももっと大丈夫な生活を送っていただきたいので、ぜひともお願いします!
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