やりすぎ都市伝説で、ケンコバさんがテラーとして紹介した、
「シャロンスキーの勘違いでベルリンの壁が崩壊につながった」
という話。
言葉とはこれほどまでに力があるのかと思わされる歴史的事実。
で、このシャロンスキーさんは一体どんな人なのでしょう?
シャロンスキーの勘違いの張本人
シャロンスキーではなく、シャボフスキー
ケンコバさんはシャロンスキーと言っていましたが、ドイツ語で書くとGünter Schabowski。
シャボフスキーが最も近い読み方です。
歴史的勘違いはなぜ起こったか?
当時の東ドイツの政策として、外国への旅行の自由化を発表する予定でした。
ただ、それは、東ドイツ内で政策に反対する人を海外に出させるための、いわばガス抜き的な意味合い。
この政策を東ドイツ国内、及び、全世界に記者会見することになりました。
で、この政策を発表するのがシャボフスキー。
しかし、この政策はできたばかりで、シャボフスキーは内容を全く把握しないまま、渡された資料だけを頼りに、記者会見場へ。
ここで、内容を全く知らないシャボフスキーは、『ベルリンの壁を含めて、出国を許可する』と発言。
そして、この政策はいつから有効になるのかという問いに、『直ちに、遅滞なく』と答えてしまったのです。
当時、ベルリンの壁を越えようとした人は容赦ない制裁が加えられていました。
でも、このシャボフスキーの発言により、ベルリンの壁を自由に行き来することを認めざるを得なくなったのです。
その会見を聞いた瞬間、多くのドイツ国民がベルリンの壁に集まり、一斉に西と東を行き来しました。
こうなると止められなくなり、これから間もなく、ドイツ国民を分断したベルリンの壁が崩壊したのです。